【抹茶の教科書 第1回】抹茶とは?意外と知らない粉末緑茶との違い

茶筅と抹茶碗に入った鮮やかな抹茶|抹茶の基本と粉末緑茶との違いを解説

最近は海外でも大人気の「抹茶」。

抹茶ラテ、抹茶スイーツ、抹茶アイスなど、日常のさまざまな場面で目にするようになりました。
しかし、実際に「抹茶とはどんなお茶なのか」を詳しく知っている方は意外と少ないかもしれません。

「緑茶を粉にしたものではないの?」
そう思われる方も多いでしょう。

今回は青木茶舗の連載「抹茶の教科書」第1回として、抹茶の基本についてわかりやすくご紹介します。


抹茶とは?

抹茶とは、簡単にいうと、

碾茶(てんちゃ)を石臼で細かく挽いた粉末状のお茶

です。

お湯に溶かして飲むというより、茶葉そのものを丸ごといただくお茶といえます。

一般的な煎茶は、お湯で成分を抽出して茶葉は捨てます。

一方、抹茶は茶葉を粉にしてそのまま飲むため、茶葉の栄養もまるごと摂取できます。


抹茶と粉末緑茶は違う?

ここはよく誤解されるポイントです。

実は、

抹茶 ≠ 粉末緑茶

です。

粉末緑茶は、煎茶などを機械で粉砕したものが多く、比較的手軽に作られます。

一方、抹茶は作り方が全く違います。

抹茶用の茶葉は、収穫前の一定期間、直射日光を遮って育てます。

この栽培方法を「覆下栽培(おおいしたさいばい)」といいます。

日光を遮ることで、

  • 鮮やかな緑色
  • 豊かな旨み
  • まろやかな甘み

が生まれます。

これが抹茶独特の味わいです。


なぜ抹茶は鮮やかな緑色なのか

抹茶を見ると、深く鮮やかな緑色をしています。

これは、覆下栽培によって葉の中の葉緑素(クロロフィル)が増えるためです。

日光が少ない環境では、茶葉がより多くの葉緑素を作ろうとします。

その結果、濃く美しい緑色になります。

色がきれいな抹茶ほど、品質が良い傾向があります。


抹茶はなぜ人気なのか

近年、抹茶人気は日本だけではありません。

海外でも、

  • 健康志向
  • 和文化への関心
  • スイーツ需要
  • SNS映え

などを背景に、抹茶ブームが続いています。

特に欧米では、抹茶ラテが入口になって抹茶に興味を持つ人が増えています。


青木茶舗からひとこと

抹茶は、ただの「緑色の粉」ではありません。

栽培方法、製造方法、挽き方によって、香りや旨み、苦味が大きく変わる、とても奥深いお茶です。

これから「抹茶の教科書」では、

  • なぜ抹茶は高いのか
  • 良い抹茶の見分け方
  • 薄茶と濃茶の違い

など、抹茶の世界をわかりやすくお伝えしていきます。

次回は、

【抹茶の教科書 第2回】なぜ抹茶は高いのか?

をお届けします。